畳も生きています、大切に扱えば、長生きします。

畳のお手入れ方法

現代の住宅は、工法が気密性と保温性を高めるように変わってきたことや、共働きの家庭が増加した結果、室内での通気性が悪くなり、畳が湿気るようになりました。

畳床の含水率が高くなると、畳にカビが発生し、それをエサとしてダニが発生しやすくなります。
昔から日本の家屋は木造で自然通気ができ、カビやダニの好きな高温多湿をさけ、掃除をマメにすれば防げる筈です。そして、畳表の裏返しを2〜3年で、表替えを4〜5年でお手入れする事をお奨めいたします。

生活していく上で畳は汚れ痛んでいく物です、ご家庭でも出来る畳のお掃除方法と、気を付ける点をご紹介いたしますので、お試しいただければとおもいますが、畳の種類や痛み具合によって下記のメンテナンス方法で解決できない場合もありますので、その様な場合は池田畳店へご相談ください。
※ご使用方法によっては、症状がひどくなる場合がありますのでご注意下さい。万が一、ご利用なされて痛みや症状が、ひどくなった場合は当社は一切責任を負いかねますので予めご了承ください。

しみや汚れの場合
  • 畳にカビが生えてしまった場合
    消毒用アルコールを布に浸みこませ拭き取る。
  • 家具の跡がついた時
    凹んだ所に適度に霧吹きして、ぬれタオルを当ててアイロンをかける。
  • インクをこぼした時
    牛乳で湿らせて拭き取る。又は、レモン汁で湿らせた後、塩素酸ソーダを10倍にうすめた液で拭く。
  • 醤油をこぼした時
    こぼした上に、小麦粉、ベビーパウダー等をふりかけ、粉末に吸い取らせ掃除機で処理する。
  • マーキュリロをこぼした時
    次亜塩素酸ソーダ入りの漂白剤をつけ、さらに10倍にうすめたシコウ酸でふく。
  • クレヨンがついた時
    クリームクレンザーをごく少量、乾いた布に付け丁寧にこする。
  • フェルトペンがついた時
    油性のものはマニキュアの除光液で拭き取る。
  • 灯油・オシッコをこぼした時
    粉末の洗剤、クレンザー、塩、小麦粉等をふりかけて充分液体を吸い取らせ掃除機で処理し、その後かたく絞った布で何度も拭く。
  • 焼けこげを作った時
    タバコの様に小さい場合は、透明なセロハンテープを貼って、コゲ穴を大きくしないよにする。
  • 日焼けを少し消したい時
    中性洗剤でかたく絞った雑巾がけをしてから、酢をまぜたお湯で拭く。
凹みやスリキズの防ぎ方
  • 重い物や角張った物、キャスターのついた物を畳の上に置く場合には、必ずあて物をしてください。あて物が無いと凹みが生じます。
  • タタミの上に置いた物を引きずらないでください。物を引きずりますと表面にスリキズがつきます。
カビ・ダニの予防
  • 掃除機はタタミの目に沿ってしっかりかけ、いつも清潔にして、風通しを良くしてください。万一カビが発生したら、水で薄めた漂白剤やアルコール系殺菌剤で軽く拭き取ってください。(塩素系漂白剤は使用しないでください。)
    ノズル式の殺虫剤はポリスチレンフォームを溶かす可能性がありますので使用しないでください。
タタミが嫌うこと
  • 掃除をマメにしない。
  • タタミの上にジュータンやカーペットの重ね敷をする。
  • 窓を密閉し室内に風を入れない。
  • 水分を多く含んだ雑巾で拭き掃除をする。
  • 加湿器の過剰使用をする。
  • 室内で犬、猫等のペットを飼う。
  • 直射日光・変色が早い。
  • 食べこぼし。
  • 家具類を敷き詰める・家具は壁から少し離す。
  • ピアノや机のような足のある重たい物を直に置く。
汚れと痛みがひどくなった場合
  • 汚れは塩素系漂白剤(キッチンハイター)などを、倍希釈して綿棒でシミ部分に塗ると、数分で脱色され、美しくなります。
  • 濡れ雑巾で強くこする行為は、決してしないでください。
  • 軽度の凹み跡やスリキズは、スチームアイロンや熱い蒸しタオルで蒸らすと、数分である程度復元できます。
  • 重度の焼けこげは紙ヤスリで(サンドペーパー)で焦げた部分をこすり取り、補修液を塗って補修できます。
  • 凹みやスリキズ、焼けこげなどの痛みのひどい場合は、ご相談下さい。補修などは実費にてお受けいたします。
    但し、症状や状態によっては、補修できない場合があります。